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最新・クアッドコア自作の極意
TEXT:鈴木雅暢
クアッドコアだからこそ
重要性を増すDDR3メモリ
image高性能なクアッドコアCPUと組み合わせるには高速なDDR3を導入したほうがよいのだろうか。また、容量はどのくらい必要なのか。クアッドコア時代のメモリ選びを考える。
主役に躍り出るDDR3 必要な容量はソフトがカギ
 DDR3 SDRAMメモリの価格が下がり続けている。DDR2 SDRAMと比べればまだ少し高いが、購入をためらうような価格ではなくなってきた。DDR3の主力であるDDR3-1333は、DDR2の主力であるDDR2-800の1.7倍弱高速に動作する。高性能なクアッドコアCPUと組み合わせるなら、やはり高速なDDR3 SDRAMを導入すべきなのだろうか。

 まず、Core i7はDDR3しか使えないため選択の余地はないが、Socket AM3版のPhenom II X4とCore 2 Quadはマザーボードを選ぶことでDDR2かDDR3かを選択できる。これらに関して結論から言うと、前者はどちらかと言えばDDR3がお勧めだが、後者はどちらでもよい。というのも、メモリコントローラを内蔵するPhenom II X4なら高速メモリを使う意味もあるが、メモリコントローラをチップセットに任せるCore 2 Quadは高速メモリのポテンシャルを活かしにくいためだ。つまり、Core i7がDDR3必須、Phenom II X4もDDR3が優勢、こういう状況になると、使い回しを考えてCore 2 QuadでもDDR3を選ぶ人も増えてくると見られ、これからのクアッドコア時代の主役はDDR3という気配が濃厚だ。

 クアッドコアCPUに限った話ではないが、メモリの場合、メモリ自体の速度以上に搭載容量のほうが快適度に影響がある。しかし、現在主流である32bit Windows Vistaの扱えるメモリ上限は実質3GB前後。ただ、その3GB以上のメモリが安価で入手できる今の状況では黙って3GB以上搭載すればよい。

 そして、3GBを超えてメモリを搭載することではっきりメリットがあるのは、RAMディスクを活用する場合か、64bit Windows上で64bitネイティブに対応したソフトを使う場合に限られる。RAMディスクは、Webブラウザの一時ファイル置き場などのほかに、Photoshop CS4やLightroom 2などで作業領域として利用すると効果的だ。また、その Photoshop CS4やLightroom 2は64bitネイティブ対応ソフトの代表的な存在。これらはマルチコアにも最適化され、クアッドコアとの相性はとてもよい。そういう面では、大容量メモリはクアッドコアでこそ活きると言えるかもしれない。
image64bitにネイティブ対応したAdobe Photoshop CS4。フィルタなど多くの処理でマルチコアに最適化されており、クアッドコアCPUとの相性はとてもよい
メモリ選びのポイント
必ずCPU、マザーに合った規格を選ぶ
速度よりも大容量が有効だが、OSやマザーの容量制限に注意
image
メモリコントローラを内蔵するPhenom II X4ではDDR3-1333のほうがDDR2-800よりわずかではあるが確かに高速と言える。価格差が縮まった今なら、DDR3を選んでおくのがベターだ
【検証環境】
[Socket AM3環境]
マザーボード:MSI 790FX-GD70(AMD 790FX+SB750)
メモリ:ノーブランド PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB×2

[Socket AM2環境]
マザーボード:GIGABYTE GA-MA790GP-DS4H(AMD 790GX+SB700)
メモリ:ノーブランド:PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2

[共通環境]
ビデオカード:GeForce GTX 280リファレンスカード
HDD:Seagate Barracuda 7200.12 ST3500320AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
大容量メモリ活用法(1) RAMディスク
32bitの限界を超える大容量メモリを積極活用
 近年のメモリ価格の下落は著しく、大容量のメモリが低価格で導入できるようになった。しかし、32bit版Windowsでは実質的に約3GBまでしか扱えない。メモリを管理する通し番号(メモリアドレス)が32bit分(=4GB)までしかない上、そのうちの約1GB分の通し番号はビデオカードなどの使用分として予約されてしまっているからだ。これではせっかくメモリが安くなったのに旨味がない。

 そこで浮上するのが、OS管理外領域のメモリに対応したRAMディスクソフトの活用だ。たとえば、マザーボード上に8GBのメモリが搭載されている場合、32bit Windowsが管理できる約3GBを除く残りの5GB前後をRAMディスクとして使用し、パフォーマンス向上に活かそうというものだ。RAMディスクとは文字どおり、メモリを使ったストレージで、OSからはHDDのように見えつつ、パフォーマンスはメモリそのもの。HDDの数百倍のレスポンスを得られる。ただ、あくまでもメモリなのでシステムの電源が切れると記録した内容が消えてしまう点は注意が必要だ。

 OS管理領域外メモリを使えるRAMディスクソフトとしては、フリーの「Gavotte Ramdisk」、アイ・オー・データ機器が2,480円で販売している「RamPhantom3」などが有名だ。とくに後者は日本語ユーティリティがとても使いやすい。

 RAMディスクは、システムやWebブラウザのキャッシュ(一時ファイル)置き場として割り当ててやるとOSの操作やWebブラウズ時のレスポンスを高速化できて効果的だ。また、Photoshopなどのクリエイティブ系ソフトのキャッシュ(仮想記憶ディスク)などに割り当てるのも定番の使い方だ。バックアップ機能を持つRamPhantom3ならデータの保存場所としても使えるが、終了時の書き出しや再起動時の復元に時間がかかるので、一時的なキャッシュとしての利用に徹するほうがお勧めだ。
image一時ファイル置き場として使う
RAMディスクは、Webブラウザのインターネット一時ファイルの保存先として使うと効果的。RamPhantom3の場合は設定画面の項目にチェックを入れるだけでよい
image
【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q-E(Intel P45+ICH10R)
メモリ:アイ・オー・データ機器DX800-2GX2(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2、CL=5)
ビデオカード:MSI N9800GT-T2D512-OC(NVIDIA GeForce 9800GT)
HDD:Western Digital WD Caviar Black WD6401AALS (Serial ATA 2.5、7,200rpm、640GB)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
RamPhantom3のRAMディスク構築手順
imageアイ・オー・データ機器のサイトで購入後、インストーラを起動してウィザードに従ってインストールする。途中でセキュリティ警告が表示されるが、「インストール」を選択
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imageインストール終了後は再起動が必要。再起同時に自動的にRamPhantom3が起動し、アイコン通知領域に常駐、バルーンが表示される
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imageRAMディスクに使う容量や使用メモリ、ドライブレターなどを設定する。日本語で項目も分かりやすいので細かな説明は不要だろう
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imageRAMディスクのサイズが大きいとバックアップにも起動時の復元にも時間がかかるので注意。設定は再起動後に有効になる
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