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上位機と同一基板を採用したP45本命マザー

MSI

P45 Neo2-FR

SPECIFICATION
対応CPU：Core 2 Extreme、Core 2 Quad、Core 2 Duo、Pentium Dual-Core、Celeron Dual-Core、Celeron 4xx
チップセット：Intel P45＋ICH10R
メモリスロット：PC2-9600 DDR2 SDRAM×4（最大16GB）
グラフィックス機能：－
拡張スロット：PCI Express 2.0 x16×1、PCI Express 2.0 x8（x16形状）×1、PCI Express x1×2、PCI×2
主なインターフェース：Serial ATA 2.5×8、Ultra ATA/133×1、USB 2.0×6、1000BASE-T×1

　Intelの最新チップセット、Intel 4シリーズを搭載したマザーボードが出揃いつつあるが、なかでもMSIのメインストリーム向けモデル「P45 Neo2-FR」に注目したい。上位モデル「P45 Platinum」と同一の基板を採用することで多機能を提供しつつ、2万円を切る低価格を実現しているのがポイントだ。

　前世代の製品との大きなきな違いは、「DrMOS」と呼ばれるチップを搭載していること。マザーボードの最新トレンドとして「省電力化」が挙げられるが、このDrMOSは、CPUまわりの電源回路を構成するレギュレータとコントローラを1チップに統合することで電力損失を抑え、消費電力の大幅な低減に寄与している。DrMOSは従来、サーバーなどの分野で使用されていたチップであり、自作PC向けとして採用されるのは本シリーズが初となる。

　省電力化により発熱は減少するが、本製品ではヒートパイプ採用のチップセット冷却機構も備えており、良好な冷却性能も期待できる。Intel 4シリーズチップセットは65nmプロセスルールで製造される初のチップセットであり、従来の90nmプロセス製造の3シリーズより発熱量は抑えられているため、マザーボード全体として、発熱量は大幅に削減されることになる。また、基板全面において長寿命の固体電解コンデンサと変換効率に優れるシールドコイルを採用している点もメインストリーム向けマザーボードではうれしいところ。ハイエンドビデオカードなど、発熱の大きいパーツを搭載する予定でなくとも、マザーボードの省電力性は見逃せないファクターである。

　このほかの仕様としては、RAID対応のICH10Rの採用、PCI Express 2.0への対応などもポイント。上位モデルと比べて一部インターフェースが削減されているが、基本設計はそのまま活かされおり、非常にお得感が強いと言える。低価格化の進むデュアル・クアッドコアCPUのパートナーとしてオススメだ。